動物愛護について
動物愛護について
青森県獣医師会では、家庭飼育動物の犬猫等の適正管理、愛護精神の高揚、犬のしつけ等について関係団体との共催による講習会やフェスティバル等の開催、チラシの配布、パネル展示等により動物愛護を推進しています。
毎年、9月20日から26日までの動物愛護週間期間中に青森県動物愛護センター、青森県動物愛護協会の共催で動物愛護フェスティバルを開催しています。
令和5年度は、県内で問題となっている「野良ネコ YouTube 動画」展示を行うとともに、「動物愛護思想の啓発ポスター展」の表彰や小さなお子さんに獣医師の体験をしてもらう「獣医さんなりきり体験等」も行い、多くの家族連れで賑わいました。
学校飼育動物に対しては、公立の小学校等の飼育動物の衛生と健康を保持し、効果的な教育活動ができるよう飼育方法や保健衛生について指導助言を行っています。
また、動物への感謝の意を込めて獣医師会各支部において県民も参加できる動物(犬猫)慰霊祭を開催しています。
青森県では、動物を飼うためのルールや命の大切さについて普及啓発しながら、動物を大切なパートナーとして認識してもらうための各種施策に取り組んできた結果、犬・猫の致死処分頭数は、令和4年度では平成18年度から比べると5分の1以下にまで大幅に減少しました。
しかし、残念ながら猫については平成28年度以降、横ばい傾向にあります。その要因としては、引取り・収容される猫が減少しないことや、約7割が子猫であり、そのほとんどが飼い主不明で生まれて間もないため譲渡できないことが考えられます。
このことから、不妊・去勢手術や室内飼育など適正飼養の普及啓発を継続しつつ、『飼い主のいない猫』から『管理されている猫』を目指し、致死処分頭数減少を確実に実現していくこととしています。
青森県動物愛護センター
青森県動物愛護センターは、動物愛護管理を集中化・効率化し、総合的な動物行政を担う拠点として平成18年に開設されました。青森市には有名な三内丸山遺跡がありますが、センター建設用地からも縄文時代や平安時代等の埋蔵文化財が出土し、玉水(3)遺跡として発掘調査も実施しました。
平成30年度には、災害時における動物救護対策の一環として、隣接地に動物用災害避難場所用地(1,500㎡)も取得しております。開設から17年以上経過しますが、令和5年12月末までの入館者が合計で約42万3千人となりました。当初からの目標である「人と動物が共生し、健やかで安心して暮らせる社会の実現」を目指し、総合的な動物愛護管理行政に取り組んでいます。
主な取り組みは
①飼い主や来館者に対する動物の正しい飼い方の指導
②高齢者・障がい者・子供たちが動物とのふれあいを通して
動物の癒し効果を体感したり「命」の大切さを学んだりす
るふれあい活動
③犬猫の引取り頭数及び致死処分頭数を減少させる対策
などです。
平成30年度からは、さらなる猫の処分頭数減少のため、仔猫育成ボランティア事業を展開し、一般家庭で愛情たっぷりに育てられ健やかに成長した仔猫を譲渡しています。
また、令和4年度からは、飼い主のいない猫に関する生活環境のトラブルを解消するとともに、引き取り及び致死処分頭数を削減することを目的とした地域猫活動支援要領を運用して、地域猫活動支援に取り組んでいます。
さらに、令和5年10月から多頭飼育問題における犬猫の不妊去勢手術支援実施要領を定め、多頭飼育問題を起こしている飼い主に対する犬猫の不妊去勢手術等の支援についても青森県動物愛護協会と取り組んでいます。
所在地:青森市大字宮田字玉水119-1
ホームページ:aomori-animal.jp
公式YouTube:http://www.youtube.com/channel/UC4JKieXvkfgE9yCUbbZJ5Dw
公式Instagram:https://instagram.com/aomori_awc/