動物愛護について
動物愛護について

青森県獣医師会では、家庭飼育動物の犬猫等の適正管理、愛護精神の高揚、犬のしつけ等について関係団体との共催による講習会やフェスティバル等の開催、チラシの配布、パネル展示等により動物愛護を推進しています。
毎年、秋の動物愛護週間期間中に青森県動物愛護センター、青森県動物愛護協会の共催で動物愛護フェスティバルを開催しています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、これまで開催を見送っていましたが、3年ぶりの開催となった令和4年度は、動物ふれあい中心のプログラムから観て遊ぶプログラムへと転換し、猫ギャラリーでの猫展示、犬の世界体験コーナー(犬の視覚・嗅覚体験)、獣医さんなりきり体験等を行いました。例年どおり専門学校生によるトリミングコーナー、乗馬体験、小中学生から募集した図画の動物愛護週間ポスター表彰が行われるなど多彩なブースもあり、多くの家族連れで賑わいました。近年は、災害時同行避難や所有者明示(マイクロチップの普及)、猫対策についての啓発にも力を入れているところです。
学校飼育動物に対しては、公立の小学校等の飼育動物の衛生と健康を保持し、効果的な教育活動ができるよう飼育方法や保健衛生について指導助言を行っています。
また、動物への感謝の意を込めて獣医師会各支部において一般県民も参加できる動物(犬猫)慰霊祭を開催しています。
青森県では、動物を飼うためのルールや命の大切さについて普及啓発しながら、動物を大切なパートナーとして認識してもらうための各種施策に取り組んできた結果、犬・猫の致死処分頭数は、平成18年度から比べると大幅に減少しました(1/5以下)。
しかし、残念ながら猫については平成28年度以降、横ばい傾向にあります。その要因としては、引取り・収容される猫が減少しないことや、約7割が子猫であり、そのほとんどが飼い主不明で生まれて間もないため譲渡できないことが考えられます。
このことから、不妊・去勢手術や室内飼育など適正飼養の普及啓発を継続しつつ、『飼い主のいない猫』から『管理されている猫』を目指し、致死処分頭数減少を確実に実現していくこととしています。
青森県動物愛護センター

青森県動物愛護センターは、動物愛護管理を集中化・効率化し、総合的な動物行政を担う拠点として平成18年に開設されました。青森市には有名な三内丸山遺跡がありますが、センター建設用地からも縄文時代や平安時代等の埋蔵文化財が出土し、発掘調査も実施しました。
平成30年度には、災害時における動物救護対策の一環として、隣接地に動物用災害避難場所用地(1,500㎡)も取得しております。開設から16年以上経過しますが、令和4年12月末までの入館者が合計で約41万4千人となりました。当初からの目標である「人と動物が共生し、健やかで安心して暮らせる社会の実現」を目指し、総合的な動物愛護管理行政に取り組んでいます。
主な取り組みは
①飼い主や来館者に対する動物の正しい飼い方の指導
②高齢者・障がい者・子供たちが動物とのふれあいを通して
動物の癒し効果を体感したり「命」の大切さを学んだりす
るふれあい活動
③犬猫の引取り頭数及び致死処分頭数を減少させる対策
などです。
平成30年度からは、さらなる猫の処分頭数減少のため、仔猫育成ボランティア事業を展開し、一般家庭で愛情たっぷりに育てられ健やかに成長した仔猫を譲渡しています。
また、令和4年度からは、飼い主のいない猫の適正管理と県民の生活環境の保持を目的とした地域猫活動支援要領を運用して、地域猫活動支援にも取り組んでいます。
所在地:青森市大字宮田字玉水119-1 ホームページ:aomori-animal.jp